Facebookページの効果的な活用方法とは ~「いいね!」を増やして「見込み客づくり」を~

前号では、今後のブライダル業界におけるマーケティングでは、オウンドメディアの効果的な活用がポイントになるというお話をさせて頂きました。今号ではオウンドメディアの中でもSNSの一つである、皆さんご存知のFacebookの効果的な活用方法についてお話しさせて頂きます。
まずは「そもそもFacebookって何?」と思っている方がいらっしゃるかもしれませんので、企業にとってのFacebookページの位置づけからお伝え致します。
Facebookページとは、企業がFacebook内に持てる簡易的なホームページのようなものです。文章と写真を気軽にアップロードでき、使用料もかかりません。情報をアップロードすると、最新の情報が上部に表示されます。常に最新の情報が上部にありますので、画面を下にスクロールしていくと過去の情報に遡っていけます。Facebookページに情報をアップすると、それに共感した人が「いいね!」を押してくれたり、コメントを入れてくれますので、運営側もコメントを返すことで、やりとりが発生しコミュニケーションになります。また、カスタマーにFacebookページが「いいね!」されるとカスタマーのTL(タイムライン)に自動的に表示されるようになりますので、お知らせしたい情報がカスタマーに届きやすくなります。
また、皆さんの中でもFacebookにアカウントを持っている人は少なくないと思います。Facebookを見ていて自分にあった広告が配信されていると思った事はないでしょうか?Facebookでは、Yahoo!でみられる広告よりもピンポイントで広告を配信することが出来るのも強みです。Facebookで、自分の情報を細かく入力している人がいるかもしれません。性別、生年月日、学歴、勤務先、居住地、ステーたる(独身・交際中・既婚)など。これらの情報はFacebookの広告配信に活用されています。たとえば、ターゲットを絞って22歳から29歳までの東京に住んでいる大卒の独身か、交際中の人だけに広告を配信することもできます。特定大学の卒業生など、もっとターゲットを絞る事も出来ます。GoogleYahoo!の広告はここまではっきりとターゲットを絞って広告できません。この点、Facebook広告はすでにターゲットがはっきりしている場合に有効です。ブライダル業界では、FacebookFacebook広告を効果的に活用することは、集客アップにつながりやすくなりますので、今後はFacebookの運用がカギとなります。
では、どのようにFacebookを運用していけばいいかを具体的にお話して参ります。
まず、前号でお話した「マーケティング」と「インバウンドマーケティング」を思い出してください。マーケティングのターゲットは「結婚式をすることになったカスタマー(既存マーケット)」で、インバウンドマーケティングのターゲットは「結婚式に今は関係のないカスタマー(既存マーケット以外)」であるという事をお伝え致しました。
ここでのポイントは、Facebookでアップロードする記事と、Facebook広告は、ターゲットを分ける必要性があるという事です。現在も全国のブライダル事業者でFacebookページを持ち、結婚式に関わる情報や、ブライダルフェアに関する情報をアップしている所はたくさんあります。しかし、そこから来館に繋がっている、純粋に来館が増えたという施設がどれくらいあるのでしょうか?おそらく多くの施設では、来館に繋がった、来館が増えたという施設は少ないのではないでしょうか?そこには、コンバージョンツールとブランディングツールという二つの考え方が明確に分けられていないことに原因があります。結論から申し上げるとFacebookページは「ブラインディングツール」であり、Facebook広告は「コンバージョンツール」であるという事です。Facebookページで記事をアップする際に注意することは、結婚式に今は関係のないカスタマー(既存マーケット以外)も読む可能性が高いという事を意識する事です。そうなると、Facebookページにおける目的は、そのようなターゲットをどれだけ囲い込めるか、ファンになってもらえるかがカギとなります。施設のFacebookページに10代後半~30代後半の女性にどれだけたくさんのファンになってもらえるか?そのファンの中には、結婚式実施意欲の高い層もいれば、低い層も混在してます。ですので、アップする記事は、結婚式に関することにこだわる必要は無いのです。出来る限り多くのファンを作る事、これが目的ですので、私が思うには、施設のあるエリア性に特化した、女性のライフスタイルの情報発信メディアとして活用されるのがよろしいかと思います。例えば、グルメ、コスメ、美容、ヘルス、トレンド、ファッションなどのカテゴリーの中に、「結婚」などの今まで発信していた自社コンテンツを盛り込み発信することがポイントではないでしょうか?そのように女性のライフスタイルの情報発信をするメディアとしてFacebookページを活用し、多くのファンを獲得する事に成功すれば、そのファンの中に存在している「結婚式をすることになったカスタマー(既存マーケット)」を来館させる為の次の打ち手として、Facebook広告が有効となってきます。次号では、Facebook広告の効果的な活用方法についてお伝えしていきたいと思います。