【2016年集客トレンド】オウンドメディアの効果的な活用を!

新年あけましておめでとうございます。本年も、結婚式からこの国を元気にするべく、精一杯、業界発展、ブライダル価値の向上に努めて参りたいと思います。どうぞニューバリューフロンティアをよろしくお願い致します。

さて、2016年を迎え、冬の大商戦の集客状況はいかがでしょうか?既存ポータルサイトからの集客ももちろん重要ではありますが、今号では2016年の集客のトレンドについてお話しさせて頂きたいと思います。
2016年はマーケティングを取り巻く環境の変化を踏まえた活用メディアの最適化というのが一つポイントになりそうです。特に、トリプルメディアと呼ばれるペイドメディア、オウンドメディア、アーンドメディアを効果的に活用し、カスタマーと施設をつなぐすべての接点や仕組みをメディアとしてとらえなおし、多様化した顧客接点の性質を分析、理解した上で、有機的に連携させ、集客導線全体を設計していく動きが、今後ブライダル業界でも益々重要になってきます。2016年の集客におけるカギは、その中でもオウンドメディアの運用が一つポイントになるのではないかと思っています。なぜなら、多様化したメディアからの膨大な情報発信。また、その発信された情報も同質化し、施設側の情報は益々、その他大多数の情報に混在し埋没しやすくなっています。そのような状況の中、カスタマーに認知してもらわない限り、カスタマーは来館導線に乗らず、来館につながる事はありません。「認知」無くして「来館」無しという事です。さらには、一度きりの「認知」ではなく、幾度となくカスタマーと接点を持つ事で「再認」させることが重要です。また、「良質な再認」も同時に重要になってきます。要するに、施設のブランディングを向上させ、良質な再認をさせる事が重要になってきますが、それがオウンドメディアの運用により手に入るからです。まず、オウンドメディアとは何かと言うと、自社施設で所有しているメディアの事です。WEBサイトやSNSといった自社で管理・運営するメディアの為、比較的コントロールが利きやすいメディアです。
今までのマーケティングでは、プロポーズをされ(して)結婚式をすることになったカスタマーをターゲットとして、ポータルサイトや結婚情報誌など、ペイドメディアを使い結婚情報を訴求してきました。しかし、現場では「出稿量を増やさないと、競争に負けて来館にならない。でも、出稿量を増やすと広告費がかさむ一方で、そんなに広告に費用はかけれない。」といったジレンマに苛まれてるのが現状ではないでしょうか?
現在、カスタマーの集客経路(来館予約をした媒体)は、全国的にWEBからの来館予約が非常に大きな割合を占めてきている事を鑑みると、既存のポータルサイトへの出稿を止めるという事は出来ません。むしろ、WEBアクションを強める商品展開がなされている以上、益々、WEBからの集客が、施設での集客アップの生命線になる事は容易に想像できると思います。

そんな中、2016年を迎え、集客における競合会場との競争が激しさを増す一方、WEB集客において、競合会場とどのように差別化を図り、競争に勝つ…もしくは競争に巻き込まれずして集客につなげるのか。実は、そこには今までのマーケティングである「結婚式をすることになったカスタマー(既存マーケット)」だけでなく、「結婚式に今は関係のないカスタマー(既存マーケット以外)」への訴求を高めることが重要になってきます。また、一生のうちに結婚式をするカスタマー全体のうち、既存マーケットが2割、既存マーケット以外は8割を占めるので、将来的にこの既存マーケット以外のカスタマーの囲い込みをすることが、中長期的に集客に大きなインパクトを与える事は間違いありません。これは、インバウンドマーケティングの考え方です。
では、どのように既存マーケット以外に訴求していけばいいのでしょうか?それが、先ほど申し上げたオウンドメディアの活用がカギとなるという事です。オウンドメディアは広告ほどの即効性はありませんが、自社のコントロールの下で、関与度の高いカスタマーに向けてブランディングを行い、SNSで拡散・ファン化させることで、中長期的にカスタマーとの関係構築が可能となります。それでは、各施設で運用しているWEBサイトやSNSFacebook、インスタグラム等)の活用方法を、少し視点を変え効果的に運用していくと、集客においてどのようなインパクトがあるのでしょうか。

1点目、現在、WEB集客の打ち手として講じられているSEO対策が、意味を持たなくなってきます。
2点目、1軒目の来館が増えます。結果、来館キャンセルが減少します。
3点目、一般的に成約率が高いと言われる「1軒目来館」ですので、総成約数が増えます。
4点目、既存ポータルサイト・各種媒体への販促費は変えずに、集客が増えます。
5点目、結婚式が終わったカスタマーをターゲットに、永続的なチェーンビジネスが可能になります。

このようなインパクトが中長期的に手に入るのであれば、オウンドメディアを正しく運用してみる価値もあるのではないでしょうか?
次号では、オウンドメディアの効果的な活用方法と、トリプルメディアにおけるそれぞれのメディアが持つ役割についてお伝えさせて頂きます。