【日本ブライダル運営受託】ウェディングにおけるブランド構築とは・・・

2015年1月13日。弊社運営受託施設では、『第1回ウェディングコンテスト』が開催されました。このウェディングコンテストとは、運営施設に所属するすべてのメンバーが、部署やポジション関係なく4人で1チームごとに分かれ、第1部は『結婚式のプランニング』を、第2部は『婚礼料理』をプレゼンテーションし、審査員の厳正な審査により、結婚式のプランニングNO.1と婚礼料理(冷前菜・温前菜・魚料理・肉料理・デザート毎)NO.1を決めるコンテストです。

このコンテストを私が開催すると決めたのは、2014年8月。2013年5月より業績回復の為、当施設の運営を開始し、約1年で目標である施行組数(昨年対比180%)と売上(昨年対比210%)、経常利益は達成いたしました。しかし、私が昨年の8月にこのコンテストを開催するに決めたのには理由がありました。

 

1年間プランナー達はがむしゃらに新規獲得受注をしてきました。お陰様で施行組数も目標まで届き、たくさんの新郎新婦様、そしてたくさんの列席者に当施設にお越し頂いております。しかし我々が目指すべきところは、年間の施行組数を増やす事だけではなく、結婚式からこの国を元気にすることです。その為には「式を挙げて良かった!」「結婚式って素晴らしい!」「ウェディングプランナーになって良かった!」。そんな人がひとりでも増えていけば、そして、みんなが愛せる結婚式をすることが、我々の目指す場所だと考えています。だからこそ、我々が未来を見据えて常に意識して行く事は、『結婚式の質を高める事』です。また、結婚式の質を高めることは、集客にも影響してきます。

現在、5年前と比べて比較にならない程多くの情報が溢れかえっています。それは、WEB環境の充実のみならず、特にSNSが普及し、自分たちにとって必要のない情報までも身の回りに氾濫しているのが現状です。結果的に、本当に価値のある情報が埋もれてしまっている場合もあります。これでは、広告を出す意味がなくなってしまいます。では、どうすればよいかと言うと。これからの集客においてのカギとなるのは、「ブランディング」です。

施設のブランディングを高める事を追及した場合の良い影響というのはたくさんあります。
まず、自分たちの行う結婚式、自分達の施設を愛するようになります。そうなると、自然と成約率も上がります。これは、自分たちの施設の良さを語れるようになるからです。そして、ブランド力の高い施設で働くようになると従業員満足度も高まります。また、社会における施設の好感度が高まることにより、優秀な社員を雇用できるようになります。さらには、口コミや紹介などでの集客にもつながります。「質の高い結婚式」をすることで、列席者や新郎新婦、さらに従業員までもが広報の役割をはたしてくれるようになります。結果として、広告費・顧客獲得コストの削減にもつながります。我々は未来を見据え、自社の結婚式の質を本気で高める事をスタッフに約束し、そしてブランド構築する事を決めたのです。

『結婚式のプランニング部門』では、開催の3か月前に、ある新郎新婦のプロファイリングデータが各チームに告知されました。そのプロファイリングデータには、モデルとなる新郎新婦の50項目からなる特徴が明記してあります。例えば年収から趣味、家族構成、初めてのデートの想いで、出会ったきっかけなど。このプロファイリングデータを基に、この新郎新婦にぴったりの結婚式をプランニングしていってもらいます。プランニングするのは、結婚式の当日そのもの。どのような待合時間を過ごし、どのような挙式をし、どのような披露宴をするのか。コーディネートからペーパーアイテム、衣装やBGM、進行や引出物に至るまで、新郎新婦の想いを3か月に渡り形にしていきます。そして、当日は20分という時間の中で、最大限訴求する為に動画を制作したり、コント形式にしてみたり、実物を持参したり、趣向を凝らしたプレゼンテーションで各チーム戦ってもらいます。
『婚礼料理』は、原価率の設定はあるものの、厨房スタッフのみならず、支配人やサービススタッフも参戦した。全19品が出品され、会場は大いに盛り上がりました。しかし、いくら調理者が分からないとはいえ、やはりその道のプロの世界。最優秀料理にはシェフが出品した料理が選ばれました。

今回のウェディングコンテストを振り返り、結果として、盛り上がったのは大変良かったです。しかし、本当に良かったのは、各チームが当日を迎えるまでに何度も何度も打ち合わせを重ねることで、部署の違うスタッフ同士が垣根を越えてコミュニケーションを取れた事。そして、全員が『質の高い結婚式』をやるんだという意識になった事。最後に、スタッフ全員が私たちの施設を愛することができた事です。コモディティ化している業界だからこそ、我々は『チープ』ではなく『ベスト』を売っていく。それこそ、今回のコンテストで私が全員に伝えたかったメッセージでした。

今年、当施設は、創業10周年を迎えます。その節目の年に過去最高の施行組数、売上、経常利益を達成します。

本気になれば、1年で業績は変えられます。