撮影における競争戦略とは

前回、戦略とは、「違いをつくる」という事であり、その「違い」には、「程度の違い」と「ポジショニングの違いの」2種類があり、集客業務(WEBの入力・更新作業やブライダルフェア造成等)において重要なのは、競合他社との「程度の違い」を作るというお話をさせて頂きました。

今回は、撮影における競争戦略についてお話しさせて頂きたいと思います。
年始のブライダル商戦に向け、集客を上げていく施策の一つとして「撮影」を予定している施設は、少なくないと思います。弊社にも、年間を通してたくさんのブライダル施設から、撮影のご依頼を頂くのですが、特に夏の商戦前と冬の商戦前のこの時期に、ご依頼が集中する傾向にあります。
そこで、どの施設からも相談されるのが、「来館を上げる為には、どんな写真を撮ればいいの?」「どんなコーディネートをすれば、来館が上がるの?」という、具体的な方法に関してのご相談がほとんどです。それと同時に、「前回、撮影したけど、集客が上がらなかった。」という声も、多くの施設で聞こえてくるのも事実です。
では、なぜこのように、撮影をしたけど来館が上がらないという事になるのでしょうか?キラーカットのアングルに問題があるのでしょうか?それともコーディネートがトレンドから遅れているのでしょうか?それとも、モデルがマーケットに受け入れられてないのでしょうか?色味の問題でしょうか?
正解は、施設によって様々あると思います。しかしながら、何より大切なモノであるにも関わらず、多くの施設で見過ごされたまま撮影を行っていることがあると考えます。それは、「競争戦略」です。競争戦略を持った撮影をどれくらいの施設が行っているか?という事です。競争戦略とは、競合他社との「違いを作る」という事だと、前回もお話させて頂きましたが、まさに「撮影」にも同じことが言えます。
違いを作るという事を意識した撮影をされている施設もたくさんあるかと思います。しかしながら、なぜ来館が上がらないという事になるのかというと、そこにある違いというのが、多くはコーディネートに偏った違いを作る撮影であったりするケースです。私が、クライアント施設で撮影を行う際に大切にしているのも「違いを作る」という事ですが、どのような「違い」かというと、全ては紙面構成から逆算した「違い」です。

競争戦略は、「違いを作る」事であるとお伝えしておりますが、ここでもう一つ重要な事実をお伝えすると、「違いを作る」ことだけでは、競争戦略は完結しないという事です。もう一つの要素が揃うからこそ、競争戦略は完結し、競合他社より優位なポジションをとることが出来ると同時に、業績として反映されていきます。その、もう一つの要素というのは、「つなげる」という事です。まとめると、競争戦略とは、「違いを作り、つなげる」という事です。
撮影における、「違いを作り、つなげる」という事はどういうことかというと、断片的に競合他社と、コーディネートやアングルでのみ「違い」を作った撮影を行いキラーカットを撮っても、それ自体は素敵な素材かもしれませんが、集客に結び付くかということ話は別です。大切なのは、最終的な紙面構成に落とし込んだ際に、どの位置にキラーカットを配置するのか?そこにキラーカットを配置するのは「違い」を作れているか?「違い」が作れているのであれば、そこに配置するキラーカットはどのようなコーディネートが「違い」を作れるのか?そのように、「違い」を作る事を意識すると同時に、そのキラーカットが最終的にカスタマーの目に触れる段階の、紙面構成にまで「つながる」撮影でなければ、来館数アップにはつながりませんし、無意味な撮影になってしまう事が往々にしております。
撮影には多くの時間と費用がかかります。また、手間もかかりますし、社運を賭けた一大イベントになる事もあります。いうなれば、撮影は投資です。投資となると「回収」が出来て当たり前です。投資回収率の高い撮影を行いたいと考える施設は多いでしょう。しかしながら、ただ綺麗なコーディネートや、トレンドにのったコーディネートをし、撮影を行ったいいが、来館数が上がらないという施設が多いのは、「違い」を作ることが出来ていないのと、最終的な紙面構成まで「つながり」を意識した撮影を行っていないからです。お陰様で、弊社が請け負った撮影に関しては、全施設で来館数アップにつながり、クライアント様には大変喜んでいただいております。

業績アップには、全て理由があります。そして、正しい方法論があります。
是非、撮影を検討されている施設は、「違いをつくり、つなげる」という事を意識した撮影を行う事をオススメします。

「集客アップ」のカギは競争戦略にあり

「戦略」というのは実に使い勝手が良い言葉です。皆さんもさまざまなビジネスシーンで、戦略という言葉を見たり聞いたり使ったりしていると思います。ただし、吸収力があるというか、入れようと思えば何でも入ってしまう言葉であるだけに、戦略という言葉のイメージや定義は人によってさまざまでしょう。「日常の業務を超えた大局的な何か」として戦略を捉えている人もいるでしょうし、「短期的な目先の対応ではなくて、長期的な指針」と時間軸で戦略を考える人もいるでしょう。教科書的な定義では、「組織がその目的を達成する方法を示すような、資源展開と環境との相互作用の基本的パターン」とか書いてあるのですが、これではちょっとわかりにくい。いずれにせよ、「戦略が良くない」とか「もっと戦略的にやりましょう」という時に、何が良くないと言っているのか、どうしようと言っているのか、ご自分の定義を思い浮かべてみてください。
例えば、その辺を歩いているとき、「すいません、あなたの施設の集客戦略は何ですか?」と聞かれたらどのように答えますか?もちろん現実にこのような人がいたら、かなり怪しいので警戒してしまうのですが、ここでお聞きしたいことは、自社の集客戦略を何もしらない新卒メンバー、新人メンバーにどのように説明するか、という事です。その答えに、集客担当者の方の集客戦略についての暗黙の定義があるはずです。
「あなたの施設はどんな会場ですか?」という質問であれば、答えは簡単です。立地はどこで、MAX何名まで収容できて、バンケットがいくつで、年間施行組数がどれくらいで…というようにいくつも答えが出てくるでしょう。ところが、「あなたの施設の集客戦略は?」となると、話が少し変わってきます。答えにまごついてしまう人も多いのではないでしょうか?
「違いをつくる」、一言でいうとこれが戦略の本質です。この定義は、競合他社との違いを意味しています。競争の中でエリア平均水準以上の集客数をあげることが出来るとしたら、それは競争他社との何らかの「違い」があるからです。他社との違いがなければ、経済学の想定する「完全競争」となり、余剰集客数はゼロになります。だから、違いをつくる。これが集客戦略の第一の本質です。
カスタマーの来館プロセスを追ってみると、ゼクシィを買って読む、ゼクシィネットや自社HP、その他結婚情報WEB媒体を見比べ訪問したい会場を絞り込む、来館予約をし訪問する…という流れが想定できます。我々が集客業務を請け負う際のポイントは、このカスタマーの来館導線の中で、クライアント施設がある同エリア内の競合他社との「違い」を作るという事です。ゼクシィ紙面レイアウト、紙面で使うキラーカット、ブライダルフェア名、フォトギャラリーで使用する写真素材等、カスタマーが比較する対象になるものすべてにおいて、違いを作る事が大切になるのです。
ここで注意する切り口は、「違い」には2種類の違いがあるということです。まず一つ目は「程度の違い」。二つ目は「ポジショニングの違い」です。ただ、更新やフェア造成、入力作業をすれば良いというのでは、集客には結び付きません。なぜなら競合他社も同じ作業をしているからです。そこには、その作業をするオペレーションや内容のクオリティの差が求められます。どのくらいの頻度で、どのようなネーミングで、どのような内容で、どのような読み物で、どのようなキャッチコピーで、入力・更新作業が行われているのか。これが、一つ目の「程度の違い」にあたります。既存のWEB媒体での集客においては、競合他社と「程度の違い」を作る事こそ、集客数UPへのカギになります。

需要と供給のバランスが崩れ、過当競争な状態にあるブライダル業界。その時代を勝ちぬく為にも、正しい戦略と正しい戦術をもち、日々実行していくことでしか、明るい未来を築くことは出来ないのではないでしょうか。

【WEB集客のヒント教えます】

昨今、婚姻組数、婚礼実施組数は減少しているにも関わらず、結婚式場は増えているという過当競争に陥っている婚礼市場。今は、昔のように、ただ出稿していれば集客が出来るという時代ではありません。ましてや、紙面の出稿量を増やしたところで期待以上の集客が図れるというものでもありません。しかしながら、私が訪問させて頂く施設様で日常的にご相談をお受けするのは、「集客」に関する課題。やはり、どの施設様も少なくとも集客に関わる悩み課題はあるものです。
今回は、今後の集客戦略の中で大変重要になってくるWEBマーケティング関してお話をさせて頂きたいと思います。
まず、弊社で全国60施設様以上にご提供しているWEBマーケティングアウトソーシングサービス(集客業務の運用受託サービス)において、いつも見るべき数字(数値)というものが3つあります。それは以下の3つです。

KGI(Key Goal Indicator)重要目標達成指標

KSF(Key Success Factor)重要成功要因

KPI(Key Performance Indicator)重要業績評価指標

まず、KGI(Key Goal Indicator)とは、組織やプロジェクトが達成すべき目標を定量的な指標で表したものです。抽象的な理念や目的のようなものではなく、「いつ、どの指標がどのレベルに到達したら目標達成とみなすのか」を定義したもの(例:8月のWEB集客を50組にする)で、その際に選択された指標自体(例:集客数)のことをKGIと呼ぶ場合もあります。つまり、集客業務におけるKGIとは「来館予約数」の事です。
続いて、KSF(Key Success Factor)とは、目標達成のために決定的に重要となる要因のことです。また、目標達成のために最も力を入れて取り組むべき活動や課題のことでもあります。

組織が目標達成に向けて行動するにあたり、限られた資源を最も効率よく活用するために設定するもので、本来は目標の成否を左右する様々な要因や活動の中からKSFとして選択されたものには優先的・集中的に資源が投下されなければなりません。私はここが今日のブライダル業界全体において、大きな課題ではないかと感じております。

最後に、KPI(Key Performance Indicator)とは、目標の達成度合いを計る定量的な指標のことです。目標に向かって日々業務を進めていくにあたり、「何を持って進捗とするのか」を定義するために設定される尺度で、現況を指し示す様々な指標の中から、進捗を表現するのに最も適していると思われるものが選択されます。KPIは継続的に測定・監視され、その向上のために日々の活動の改善が行われます。弊社で受託する集客業務においては、CVR(コンバージョンレート)に直結する、HP内のブライダルフェア詳細ページやブライダルフェア一覧ページ、更にはHPのTOP画面のPV数などがそれに当たります。

弊社のWEBマーケティングチームでは、KGIを達成する為に、KPIを注視し、進捗管理を行い、最終的にKGIを達成するという事を日々行っております。結果として、平均来館数は我々が集客業務を請け負わさせて頂く前よりも、120%~150%アップしている施設様ばかりです。来館数アップ率で№1は、昨年対比400%アップという施設様もいらっしゃいます。施設様からすれば嬉しい悲鳴ですね。

では、どのようにすれば、このような成果を出すことができるのか?それは、前述致しましたが、KSFがとても重要になってくるのです。

皆様の施設において、集客業務を担っている担当者様は、どのような方でしょうか?広報担当者様でしょうか?それともウェディングプランナー様でしょうか?中には、支配人様ご自身が集客業務をされているという施設様もいらっしゃるかもしれません。しかしながら、私はそもそもそこに、ブライダル業界では当たり前となった常識の本質を見直す必要があると考えます。KGI(重要目標達成指標)を達成する為にはKPI(重要業績評価指標)が重要で、更にKPIを上げていくためにはKSF(重要成功要因)のクオリティアップがカギになります。KSFとは目標達成のために最も力を入れて取り組むべき活動の事ですので、WEB集客業務においては、日々のWEB情報の入力更新作業のみならず、ブライダルフェアのネーミング造成、更にはPV数を上げる為のフォトギャラリーのレイアウト変更や、パーティレポートの見せ方というのも大変重要な集客業務になってきます。では、そのKGIに直結する作業を誰が行うのか?マーケティングの専門家なのか?それとも、マーケティングの知識の無い専門学校卒業したてのウェディングプランナー様なのか?

仕事のパフォーマンスは、アクションの質ですべてが変わります。アクションの質を上げる為には、正しいやり方で行う必要があります。では、誰が集客業務を行うのか。そこに今後のブライダル業界の「集客」における課題を解決するカギがあると思います。

【ブライダルセールス部】新規接客はヒアリングで80%決まる!

全国のクライアント先には、今年もキラキラと輝くフレッシュな顔ぶれが入社してきました。彼女たちには、是非とも3年後にクライアント施設のスタープランナーになってもらいたいと心から強く願いながら、新規接客スキルアップ研修を本日も行って参りました。今回の連載では、新規接客業務の中で「新人プランナーが知っていて良かった!」「知ってて成約率アップの秘訣」をお伝えしたいと思います。より実践的で、より即効性の高いノウハウですので、明日の現場から活用してみてください。
まず、新人プランナーが陥りやすいヒアリングでのポイントについてです。ヒアリング=「聞く」ことであるというのは、頭では理解しているが、実際にヒアリングをしているのを見ると、「よく喋る」「よく話す」状態になっている新人プランナーも多くありません。これは、単純に「何を聞いていいのか分からない」「どうやって聞いていいのか分からない」「沈黙が怖い」というのが最大の理由です。これでは、新郎新婦の結婚式に対するこだわり、ニーズ、不安要素をヒアリングするどころか、一方的に話してばかりで、しかも的外れな内容では、信頼関係を構築することすら難しくなります。結果、もちろんご成約までに至る確率は、究極に低いといえるでしょう。
では、どのようにしてヒアリングしたらいいのか?それをお教えいたします。質問の方法は次の言葉を活用するといいでしょう。①「●●だと思われたご理由は?」

②「過去の経験(列席経験・映画、雑誌等で観た)から印象に残っているものは?」

①の質問では、以前の連載内でもお伝えしたベネフィット(商品・サービスを利用した際に手に入る未来)を把握することが出来ます。これは、新郎新婦の結婚式に対する本質的な欲望を叶える為に必要な要素です。ここを把握できなければ、ご成約に至る確率は高まりません。

②の質問では、そのベネフィットを叶える為の具体的な方法をヒアリングすることが出来ます。

例えば、新郎新婦のアンケートで「披露宴でこだわりのポイント」に「料理」を挙げられている新郎新婦がいて、その新郎新婦のベネフィットは「遠方から来るゲストにも、料理を食べてもらい、来てよかったと思ってもらいたい。」だとします。その新郎新婦の過去に列席した結婚式で1番印象に残っているお料理は「サービスマンが目の前でからすみを削りかけ仕上げてくれたパスタ」。その理由は「出来立て感があり美味しいと思った」であったとしたら、この新郎新婦は結婚式で、「出来立て感がゲストに伝わる料理を出したい!」という可能性が高いことになります。そこまでを新人が把握できれば十分です。新人は、会場見学前にオフィスで先輩から「出来立て感がゲストに伝わる料理」はどのようにすれば出せるのかという方法を教えてもらってください。そして、あたかも「自分が考えました」という体で新郎新婦にお伝えください。
ヒアリングをする際の注意点は、「想定はしても良いけど、断定はしない」という事です。ベテランのプランナーでもあるのですが、アンケートで「料理」をこだわりに挙げているアンケートを見るや否や、「料理は美味しい方が良いですよね!」と、言ってしまっているプランナーをよく目にします。新人プランナーの皆さんに覚えていて欲しいのは、「理想の結婚式に対する答えは、プランナー自身の中には一切無く、全て新郎新婦の中に有る」という事です。決して、自分で答えを決めつけて、ヒアリングを行ってはいけません。是非、たくさんの新郎新婦を幸せにする新規接客をしてあげてください。

【やる気より、やり甲斐】働き甲斐の高い会社へ

昨日は、名古屋にて弊社にこの度入社したメンバーとの懇親会でした。平日にも関わらず、結婚式が行われていた水曜日でしたが、入社メンバーは結婚式の模様を見学したり、先輩社員の指導を必死でメモったり、なかなかの緊張感を持って働いている姿が印象的でした。

そして、夜は、その新入社員たちとの懇親会。目的は、弊社の風土や文化、大切にしているアイデンティティーを知ってらもうという事。「理念経営」の根幹を、このメンバー達にも触れてもらい、これからの人生で大切にしてもらいたいと考えて企画しました。
その中で、弊社に2年前に中途で入社し(弊社が5社目)、私と一緒に名古屋の結婚式場の再生を手がけた30代のコンサルタントが、言った一言が嬉しかったのです。彼女は、入社してから私への「文句・苦情」が本当に多かった。ただ、私は、「この会社をよくする為の提案」だと受け取り、日々彼女の「文句・苦情」の改善に努めて参りました。それと、同時に私は彼女だけでなく、弊社の人材への教育研修というものに力を入れ、人間として成長する機会、進化する機会を、幾度となく作って参りました。そして、彼女が弊社に来て2年がたった昨日の懇親会で、彼女が新入社員に言った一言。それが、

「私ね、昔からの友達に、『やっとあなたにぴったりな会社に出会えて良かったね!』って言われたの!だから、この会社で働けて本当に良かったよ!まぁ、出会うのがちょっと遅かったけどね(笑)」

私の会社の行動指針の一つに「やる気より、やり甲斐」という言葉があります。この意味は、モチベーションを上げようと思えば、例えばインセンティブの率を上げたり、特別休暇を与えたり、ご褒美をちらつかせたりすれば、モチベーションは上がります。しかし、一度上がったモチベーションは、必ず下がるように出来ていると考えます。ですので、弊社ではモチベーションは上げません。インセンティブもありません。特別休暇も与えません。しかし、働き甲斐を高める事には、会社として真剣に取り組んでいます。「この会社で働けて良かった」「この仕事を大好きで良かった」「このメンバーに出会えて良かった」そう思える会社にする為に、我々は日々、従業員満足度の追及と組織環境の改善、そして明確なビジョンと理念浸透を重視した経営を徹底して行っております。お陰様で、離職率の高いこの業界において、私が運営受託を開始してからの離職率は「0%」を継続中です。しかも、人材を採用し続けております。そして、今年から金沢に私たちの仲間が増えました。また、「結婚式からこの国を元気にする!」為に、「現場を元気にする!」ミッションが始まります!

ミスタードーナツとセブンカフェドーナツはどっちが甘いのか?? ~集客数を上げるには、ターゲットを明確にすることから始める~

今、弊社には、毎日のように全国から成約率UPの相談、集客UPの相談、人材に関するご相談、撮影に関するご相談等、たくさんのご相談が寄せられます。その中でも、ダントツに多いのは、「成約率UP」と「集客数UP」の2大相談です。やはり、どの施設様も業績に直結するこの2つの点に関しては、一番興味を持っておられるようです。
今回は、集客に関して、現場でよくある「あるある話」をもとに、どのようにすれば、集客数がアップするのかを解説させて頂きます。
私が、ご相談頂いた施設様にお伺いさせて頂き、集客数が落ちていることについて、ヒアリングを経営者様(経営幹部)や現場のウェディングプランナーに話を伺うと大体次のような声が、頻繁に聞こえてきます。

 

【クライアント先の社長の声】

「来館数を増やすためにやる事やってるつもりだけど、

来館の減少が止まらない・・・」

「スタッフがWEBの更新作業にやらされ感がある・・・」

「今、やっていることは正しいのか分からない・・・」

「更新・入力作業が深夜まで掛かり、残業代が下がらない・・・」

【クライアント先の現場の声】

「忙しすぎてWEBを更新する時間が無い・・・」

「いろいろフェア企画は試みるが反響が少ない・・・」

「どんなフェア名にしたらいいのか分からない・・・」

「集客業務をやるのは、正直、面倒・・・」

「休みの日に出社して作業するから、モチベーションが下がる・・・」

こういうお悩みはすべて当てはまらないにしても、1つくらいはどこの現場でもよくある話ではないでしょうか?

こういう時に私はよく、「ミスタードーナツとセブンカフェドーナツ」の話をします。どういう事かと言うと、皆さんもよくご存じだと思いますが、老若男女問わず愛され続けるミスタードーナツミスタードーナツが、長年愛され続けるのには、明確な理由があります。それは、「ターゲットが決まっている」という事です。ミスタードーナツのターゲットは10代の女性~40代の女性。女子高生同士やママ友同士という女性グループもよく見かけます。まさに、この客層がミスタードーナツのターゲットなのです。ですから、ミスタードーナツで特徴的なのは、店舗内に4名掛けやグループ席が多い代わりに一人掛けのカウンターは少ないレイアウトになってます。更に、イメージカラーもオレンジやイエロー等、ポップで可愛いカラーが使用され、カップケーキやクロワッサンドーナツ等の女子ウケの良さそうな商品が開発されてます。キャラクターもポンデライオンなど可愛いですよね。一方で、セブンカフェドーナツはどうでしょう。セブンカフェドーナツのターゲットはコーヒーを買うサラリーマン(男性)です。これは、コーヒーとのセット買いで売上増を計る狙いがあります。セブンイレブンのレジ横に並ぶポップを見てみるとそのビジュアルはどこか高級感やシックを感じるテイストで統一されてはおりますが、「オールドファッション」「もちもちリングドーナツ」等の商品の見た目に関しては、ミスタードーナツとよく似ています。しかし、決定的に違う点が、実は「甘さ」なんです。どちらが甘いかというと、わかりますよね。答えはミスタードーナツの方が甘いです。店舗レイアウト、イメージカラー、そして売り上げに直結する商品等全ては、ターゲットが定まるからこそ開発が出来、ターゲットが定まらなければ、商品開発は出来ませんし、開発したとしても売上にはつながらない結果になってしまいます。これをブライダルに置き換えると、集客においても、ターゲットを定めた「ブライダルフェア造成」が集客アップのカギになります。ターゲットが刺さりやすいキーワード、興味を持ちやすいイベント、ニーズが高いこだわりポイントを盛り込んだ、ブライダルフェアを造成し設置する事。それからまずは行うといいでしょう。

目標達成をし続けるチーム作りとは・・・

目標達成をし続けるチーム作りとは・・・。

私が運営する名古屋のAハウスは、2013年5月から運営を開始して以降1年で、90組→160組、今年は180組を超える施行組数で着地する見込みです。

私がチームを改革する上で大切にしていること。それは「目標は絶対に達成させる」という事です。とてもシンプルな考えではありますが、実は業績を上げ続けるうえで、何よりも大切なのは、チームのモチベーションであり、それはチームとしての成功体験の多さが非常に重要になってきます。また、目標達成に最適な期限というのがあります。私が今まで多くのコンサルティング先で業績を上げ続けて頂けているのは、その目標達成の積み重ねでしかありません。今回は、目標達成し続ける為のルールをお伝えしていきたいと思います。

まず、目標達成に最適な期限とはどれくらいなのでしょうか?私の経験上、業績を上げ続けている施設、チームは、総じて目標達成期限を90日程度に設定し、集中して取り組んでいます。また、私も90日(3か月)程度で設定するようにしています。では、なぜ90日が目標達成に最適な期限なのでしょうか?それは、人間が将来起こりうることを明確に予測し、対処できる期間は、90日が限界だからです。実際、私たちの仕事や生活で、この先90日間ならばなんとかイメージができますが、1年間となるとうまくイメージが持てない人は多いはずです。
90日であれば、毎月、毎週、毎日何をすべきかを明確にできます。つまり、アクションプランを具体的に策定できます。一方で、半年、1年先となると、途端に曖昧さが増えます。
90日であれば、無駄な準備や計画に時間を使う必要がありません。すぐに行動しようとすることで、目標に直結しない無駄なことはやらなくなります。また、今ある資源を最大限に使うようになるので、新たな設備投資や人材の補充をする必要もありません。
90日であれば、後でやる、明日やる、来週やるといった考えが無意味に感じ、強制されるでもなく、自発的に「今やろう」」という気になれます。
90日であれば、大きな失敗がありません。なぜなら、必然的に小さなチャレンジの連続となり、失敗しても修正がきくからです。また、やったことの結果がすぐわかるので、行動と結果の関係が分かりやすく、ゲーム感覚で楽しく取り組めます。
Aハウスでは、冬の商戦の目標設定を11月初めに行い、アクションプランを11月~12月にまとめて行い、1月商戦で勝ち抜くための体力とスキルを身につけます。今は、5月GW商戦に向け、各プランナーは新規接客スキルアップのトレーニングにいよいよ入っていくところです。

この90日で目標達成する上で大切なことがいくつかあります。
まず、90日では、結果に直結する行動だけを考え、アクションプランを造成するという事です。目標を達成すべく行動し始めたものの、ふと気づくと、その行動が結果に直接結びつかないものである事がしばしばあります。例えば、「新規接客成約率を15%上げなければならないのに、新たに人材を採用してしまう」といったような事です。これは目標達成にほとんど関係ありません。しかし、ついつい今までのやり方や習慣を踏襲して続けてしまう場合なんかは、このような結果にあまり直結しない行動をとりがちです。結果に直結する行動をとるには、まずは結果から考える事が重要です。
次に、90日では今ある資源で勝負する事です。新たな人材や設備は要求しません。自分自身やチーム、その周辺を見渡すと活用していない人や組織、設備、備品が実は相当あったりします。それにもかかわらず、新たな資源(コーディネート、装飾、演出備品、人材等)を欲しがるのです。しかしそれをしてしまうと、新たな資源を活用できるようになるまでまた時間を要し、結果的に目標達成できない原因となる可能性もあります。
そして、90日では小さな成功から勢いをつけることも重要です。冒頭でも申し上げましたが、90日で目標達成する為に重要なことは、早い段階で成功体験を積むという事です。早い段階とは1日であれば朝、1週間であれば月曜か火曜、1ヶ月であれば第1週、90日であれば最初の1ヶ月です。この成功体験を積むためにどうするかというと、単純に目標を小さなものに設定すればいいのです。例えば、「成約率15%上げる為に、毎朝通勤時間の10分を利用して、希少性のトークを5回反復する」というように、出来るレベルの目標設定をすることです。そうすることで、「モチベーション→行動→成功→さらなるモチベーション」という“小さな成功サイクル”を自分の身体に染み込ませ、強化していくことが大事な成功要因となります。そして、最後に90日では、今やったかやらなかったかを確認するという事が大事になってきます。90日での目標達成には、まず行動することに重きを置きます。そして同時に今やったかどうかを、明確にチェックする機関(人)を置く必要性があります。これは、アクション率を上げるという目的と、周りからのフィードバックが自分に返ってくることで、更に行動する意欲が高まるからです。
兎にも角にも、目標を明確に設定する事、そしてそれを達成する為のアクションプランを90日で作る事で、目標達成確率を上昇させ、勝ち癖をつけさせることで常勝軍団を作ることが、永続的に業績を上げ続けられる組織への第一歩ではないでしょうか?